横井 信のお気に入りの歌一覧
茂作
風花や明き空より舞ひ散りて 梅の蕾の咲くを惑はす
20
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わかばみち
「推し」欲す些細なことに気取られず日々を乗り切り強くあるため
6
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詠み人知らず
情けなく心蝕む護身術自分を騙すさよなら遊び
7
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うすべに
里山のうちすてられた藪のなか 人待ち顔で梅の花咲く
9
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里香
せいいっぱいだ 死にたい奴の 一日は 生きたい奴の 明日なんかより
11
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可不可
ぶっちぎる 今ならジョナサンの台詞かも 私は速くても 土の上
3
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里香
怠惰ゆえ なくした記憶 忘れたくなかったんだと訴える夜
5
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夕夏
まちがいでおもしろいうたにはならぬかなしかないとかんじつかめず
4
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滝川昌之
過ぎたるは及ばざるかと加湿器の結露を拭う冬の朝窓
14
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恣翁
闇を吐く鎮守の杜を後にして 家路急ぐや 寡黙な童
12
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ななかまど
凍て空の山の彼方の細き月夜空に付けたあれは爪あと
13
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830
愛犬の命日前にソファにて空けておくよとそっと手を置く
7
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紫草
窓の辺のポニーテールの若人の美しき頭蓋骨を惚れぼれと見る
14
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舞
無垢の夢白の花咲く真冬日の朝日に澄みし雪の清しく
4
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へし切
ブースター たった一月の前倒し これでコロナと戦えますか
9
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只野ハル
冬っぽく俯き歩く指を折り歌詠む人とすれ違ったら
7
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ひげじぃ
再診の土産のごとくひと月を生き延ぶための薬出されり
11
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び わ
繰り返すコロナ猛威の波の音囲碁サークルも不安拭えず
6
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茂作
房總の宿で地酒の飮み比べ 少しの贅澤妻との時間
15
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千映2
手に馴染む万年筆の細字用出せぬ手紙にこころを込めて
7
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