横井 信のお気に入りの歌一覧
夕夏
きりすとはにちようのみさそうだんはこたえほしけりゃしゅうまつまでに
2
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ななかまど
温き色溶かしたような春の陽に梅の莟はポロリ笑うよ
12
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へし切
3回目接種が遅れて 老人の死亡増加は 初動の判断
5
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舞
赤ちゃんの母呼ぶ声に抱き上げて乳房あたえる女うつくし
6
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び わ
白熱がオリンピックで立ち昇る各選手とも厳しい挑戦
2
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茂作
鶯が首を傾け怪訝さう 何を待つやら初音聞こえず
11
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里香
飴玉の薄くなったを 割らぬよう 舐め回すよう 笑顔を探る
6
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ながさき
亡き父が 風呂場で歌う 湯の街の エレジー響く なつかし我が家
10
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可不可
氷雨に震へた夜あけて 春雨なら濡れても良いや カーリング
4
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うすべに
野仏にあざやかな赤 里人の祈りが守るささやかな杜
8
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滝川昌之
ストーンは道産子娘の「ないすー!」を同心円の中央に置く
11
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ななかまど
雲間から日の射しおれば裸木が雪の絹布に描く麗人
13
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艸介
麓にてはや咲きにける梅の香を 胸に残して雪を掻きぬる
10
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830
梅林の香りにひかれ迷い込む観音さん少々お待ちを
3
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大元油谷之助
生まれ出づ小庭にありし片株の結ばぬ木にもきさらぎの雨
4
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へし切
冬ごもり 野辺の草木も雪解けに 春を待ち侘び若芽を顔だし
12
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舞
遠い日の恋の傷痕たまゆらの光りを残し消える流星
9
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つばす
春の音聞こえぬかと耳澄ませば 梅が咲いたと風の便りあり
5
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茂作
孫來ると妻よりLINEの知らせあり 家路に向かふ歩幅が擴ぐ
13
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みっさん
告げられしステージ4の診断を呑み込み得ずにしばし呆然
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