詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
白皙の面に 思春期を偲ばせて 億劫さうに 黒目瞬く
17
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恣翁
玄海に 産み棄てられし壱岐なれば 天一柱と呼びけむ
15
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恣翁
潮風に吹かるる流人の石塔に 香華ぞ今も絶ゆることなき
24
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恣翁
東を望む岬の岩が根は 望郷滲む雫に濡れたり
14
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恣翁
秋の気に 涙空しく垂らしつつ 人恋しくて魂 故郷に飛ぶ
16
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恣翁
群時雨 思ひ出すがに 真木の葉に 寂しき音を立て続けつつ
12
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恣翁
高殿ゆ望む紅葉に 来し方を思へば徒よ 躓きばかり
17
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恣翁
残照に 玉響光る冬蜜柑 セピア色にし変はれる岨に
19
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恣翁
南国にたわわに実る 吾は蜜柑 枝に縋りて都望めり
12
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恣翁
遣り場なき心は 黒目を凝らしつつ 哀しみの底に沈めゆくかも
15
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恣翁
旗吹ける風 向きを変へ 波頭白きに 君の旅立たむとは
16
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恣翁
ミントゥチの憑きたるごとく 年増女は 女陰を拡げて冠者誘ひけり
15
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恣翁
若者の里謡 交互に呼応して 真白き月に裏声を曳く
18
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恣翁
異形なる身や 他界への転生を図らむずがに 繭に隠れる
16
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恣翁
秋の日の岩山ゆ 故郷を望めれど 融州の町見ゆるばかりぞ
14
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恣翁
澪叩く 篠突く雨は 壁面を覆ふ蔓にも 斜めに注げり
13
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恣翁
片恋の怨み 幽鬼と化しながら 死に切らで迷ふ 無間地獄に
22
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恣翁
はらはらと 岸の楓は葉を落とし 夕べの徒波 女神弔ふ
13
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恣翁
公園に 朴の落葉を踏める時 乾きたる音の寂しく響く
28
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恣翁
如何にぞや 農夫餓死する 世の中に 遊休の田の一つも無きに
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