名鈴のお気に入りの歌一覧
松本直哉
しぐれ降る生駒の山の峰かくれ見ねど恋しき君がまなざし
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恣翁
寝付かれぬ 木枯らしの夜や 背戸に鳴く虫の音さへも 甚く衰ふ
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村木美月
君恋し 鳥のさえずり 秋の風 ふいに聞こえる懐かしき声
17
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村木美月
花びらのやうにすり拔け微笑ふひと柔らかき棘われに殘して
14
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水色一揆
さしのべしその手懐かし白椿未生の姉は中空に萌す
10
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KEN
こがらしに しぐれの混じる 夜半の路 褪せたあぢさゐ まなこに宿る
15
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綿釣
まっすぐに生きていたいと思ふれど祖母の電話に嘘白々と
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綿釣
終末期病棟の屋根に落つる雨 この酷薄のこころ砕けよ
4
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綿釣
生命のしぶとささえも憎いから ありふれた日々をひとりで歩く
4
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綿釣
ゆく宛のないバス停で濡れそぼつ家出少女は背筋正すの
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リクシアナ
白き峰ふゆを生き抜く山野草もゆるも果つも森羅万象
15
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灰色猫
朝焼けが一番きれいな岬から生涯一度のファンファーレを吹く
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舞
歩み来てこのひと時は小春日の木洩れ日をゆく影とふたりし
7
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へし切
戦とて誰が望みて死に行くか平和の在るは散華の上に
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横井 信
川越しに遠くに霞む病棟を染める朝陽を今日も見ている
11
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横井 信
秋枯れの枝に集まる鳥達と冬を迎えるつめたい空気
12
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うすべに
高原の夏の記憶をなつかしむ まつむし草を揺らす秋霧
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うすべに
はかなくて 夏のなごりのさくら貝 壊れるものと知りつつ拾う
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うすべに
指先が 世界のすべてになった夜 うつつに帰る雨はみぞれに
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夢士
枯尾花揺れる穂先の月白し夕陽背に受く残る秋の日
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