佐々一竹のお気に入りの歌一覧
粕春大君
み山田の穂の上にとまる蜻蛉の羽ゆらす風に秋きたるらし
13
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浅草大将
風吹けば軒に涼しき鈴の音の微かに秋は立ち初めにけり
10
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詠み人知らず
ゆるされてしまうのだろう君の手はそういうもので私を愛でる
11
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山本克夫
くじら、クジラ、鯨のやさしい歌声が響く街ならよかったろうに
12
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たんぽぽすずめ。
手と足と 舌も切られたしかし血で歌を残そう それで旅出て
11
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たんぽぽすずめ。
死を悟り地底で揺らぐ純水を掴む小石に 輪廻を託す
10
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紫苑
やはらかく寄せては返す水の掌はつつめる石をまるく転がす
14
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向日葵
実も成さず朽ちて自然に還りゆく木により生まれる生命もありて
5
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詠み人知らず
君の背を見送っているいつだって笑う準備をして待っている
2
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螢子
ひさかたの光まぶしき夏模様それでも梅雨明け宣言は出ず
3
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たんぽぽすずめ。
紫にあけびの染むる秋となり褪せぬとねがふ恋に雨降る
13
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詠み人知らず
ため息をふかくつくのはその後に胸一杯に息を吸うため
13
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詩月恵
掴み取ることのできない夢だってあること知った十四の夏
2
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まき
会いたいと思えばその分遠くなる「会いたくない」と言い聞かせている
12
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詩月恵
ブルーブラックのインク滲んで何度も書き直す たった四文字
13
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銀ねず
その力はどこに残っていたものか目覚めのたびにまだ生きている
7
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詠み人知らず
白にも薄桃にも紅にも戻れないこの艶知ってしまった限りは
17
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まき
傷つくと知っていながらこんなにも人と繋がりたいのはなぜだ
15
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たんぽぽすずめ。
我が耳を樹木に変えて三種類蝉が上下で 鳴いている朝
5
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赤橙黄緑
改札の前のベンチで人波をいくつも見送るわたしに吹くかぜ
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