都詩のお気に入りの歌一覧
月虹
透明な恋はできない鈍色の曇り空から漏れる陽光
27
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すばる
本当の事を聞けずに自転車で海まで飛ばす八月の夜
22
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栞
新生児ほどの重みの愛猫はあたたかく柔く腕におさまる
9
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もぉりもり
めらめらとわたしを撫でるてのひらを水にも火にも似てると思う
14
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詠み人知らず
自販機が古びたビルにかたむいて人影のない街を見つめる
21
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ながさき
白樺の 林の中の キャンプ場 牛乳色の 朝もや包む
21
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舞
ノビノビと手脚美し娘らの街行く姿夏もまた良し
4
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薫智
心臓は止まらないのに記憶だけすぐに上書きされて消えてく
7
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山本左足
不採用通知で折った飛行機が春の空へと消えて夕暮れ
13
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鍬乃呑
焼酎にお湯を注いでもう今日の疲れや何か飲んでしまおう
7
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リンダ
日陰にてだらり転がる野良猫の息を確かめおじさんが行く
16
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東大寺
盲目の ピアニストには 音色という 色彩がきっと 見えてるのだろう
36
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車男
土砂降りの墓地の桜に猿は居て施設の窓の我を見ており
9
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車男
若き日に町のカルチャー教室に短歌学びぬ車椅子にて
5
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車男
アクリルの透明な棒を手に挟み緊張なだめてキーを打ちゆく
4
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只野ハル
道しるべ戻れぬように倒しつつ先見えぬ路只一人行く
3
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車男
標なき径を彷徨い見出せし 電子の海に麻痺の身ひたす
13
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車男
ひと殺すために生きたという者のししむらのみをゆずってほしい
15
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もなca
降りそそぐ雨やさしくて銀色にうぶ毛ひからせ色付くトマト
14
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田中ましろ
ストライク投げても受け止めないくせにミットかまえて「恋」なんて言う
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