紫苑のお気に入りの歌一覧
みなま
花冷えの宵に猫らと椅子ひとつ分け合いており エンドウを剥く
10
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みなま
黒一色のくちづけそして滴れるヨカナーンの血に花しろく咲く
11
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falcon
夜半の雨軒の雫のおと聞けばまなうらにさへ花の散りかふ
18
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只野ハル
もし被災者となれば要介護の両親のもと我も動けぬ
16
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falcon
幼子は母の御胸に顔うづめ余震のたびに手をかたくする
16
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falcon
階段に散り敷く花の踏みがたく杖をたよりに回り道かな
24
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falcon
赤ちゃんが眠る手に持つ風船は花散る風にひとり揺れおり
16
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松本直哉
仄暗き蔵に麹の香の満ちて醤油熟れゆく瀬戸内の島
12
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falcon
あくがれのごとくに待ちてとひゆきぬあかずながむる醍醐寺の花
9
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falcon
はるかぜの柳糸ふきとくたへまより漕ぎ出し舟は寺田屋を過ぐ
7
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falcon
なにとなくいとふ世ながら春雨のこころを染むる花のいろかは
12
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falcon
つくるなき話惜しみて別れゆく後ろ姿に花の散りかふ
8
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falcon
飮み明かし散りゆく花のはかなさを知らざるむかしなにおもひけむ
12
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瀬波麻人
ありがとう、おやすみなさい、もういくね たぶんいちばんすきだった人
24
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瀬波麻人
二〇一一年三月十二日 朝日はやはり静かに昇る
6
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守乃みさと.
水田を渡る風なら変わらずに入ってきます 君といた窓
26
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falcon
南風さそふ馴れにし道をけふかへてまだみぬ花をとふこころかな
11
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赤俊雄
薄月の優しい視線に身を晒し渋る蕾がほどかれる夜
14
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falcon
東風かをりひとの行き交ふ山端にこころづくしの花散り初むる
17
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粕春大君
朝まだき綿を羽織りて石を踏めばそよ吹く風に梅の香ぞする
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