松本直哉のお気に入りの歌一覧
紫苑
入りてのち追はれし母よそらみつやまとに生れしウティナンの眼は
11
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亀王
「ブルー・ライト・ヨコハマ」きみは口ずさむ入道雲のち花火のあの日
3
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詠伝
おしまいの二画の向きに迷うから嫌いな漢字を「寒」と答える
11
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紫苑
しめやかに声はとぎれてぬばたまの宇宙の塵の降りきたり いま
13
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南美帆
ランドセル背負って両手にゴミ袋前髪のはね気にしながらも
12
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秋日好
海峡を往きかう船が作る波レトロな港が奏でるカノン
25
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紫苑
降る雨はひかりの束にさえぎられけふみづくきの湖底まひるま
11
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詠伝
幸せに他者など必要なかったのわたしは私が愛してやるさ
8
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詠伝
このままだと私ほんとに死んじゃうからおいとましますと帰巣本能
10
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紫苑
足ゆびに摘むひとひらのてふてふの骨をもちたる花のむらさき
12
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紫苑
その子二十歳ゆめ多からむかぎろひの春はおぐらき路傍に絶たる
10
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秋日好
肉の身を得ても声無く抱いても湖水のように冷たいままで
12
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西村 由佳里
やわらかな小学生の声がする休みに入った夏のグランド
6
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リクシアナ
丸き手の甲のえくぼよ真夏日の嫁ぎし君に初子生まるる
22
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絮谷新
笛の音は赤い鳥居を潜り来て宵を迎えにいく夏祭り
24
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リクシアナ
葛切りの襞につたわる黒蜜の甘さやさしく雨間の空
19
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詠み人知らず
植物の生殖器なる花のもつすがすがしさとなまめかしさと
9
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詠伝
今日の朝順に重ねて着た服を逆再生で捲られてく夜
7
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詠伝
月ごとに吾は産める生きものかと疑ひてまた君に抱かれぬ
9
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詠伝
弔いを終えて眺めた夕焼けは田んぼの水面に滲んでいたね
8
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