横井 信のお気に入りの歌一覧
茂作
柔らかな春の光のまん中で ちつちやな帽子が蝶々を追ふ
12
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舞
青い鳥探して不思議ひとに逢いともに語りつともに老いゆく
5
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び わ
薬にも試用期間があるという大丈夫かな飲んでる薬
6
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灰色猫
月面を歩いていたい夜だから裸足で土を感じていたい
12
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灰色猫
水ほどに自由じゃないし花ほどに強くはないし砂漠の旅さ
5
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灰色猫
永遠と信じるものにまた今日も傷つきながら歯を食いしばれ
8
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詠み人知らず
自由とは 未来に向かう 前向きさ 後ろめたさの 綴りはなくて
7
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詠み人知らず
白百合の 儚い花に 風が吹き 揺れた花粉に くしゃみをする
3
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うすべに
道端にちいさく揺れるこばんそう 春の終わりをそっと教える
8
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滝川昌之
手を焼いて義母の老いなど責めながら苦笑の妻の役目うらやむ
13
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ななかまど
森をでて二足歩行に歩きだす猿人いまの道具はスマホ
9
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詠み人知らず
風船の 破裂しそうな 友人が 死ぬ前に会え よかったと泣く
6
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舞
何時からか「勤めあげた」と言の葉は消えて聞かなく昭和遠くに
3
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茂作
一寸だけ素直になれば近づけた なんとも云へない君との遠さ
9
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草木藍
娘の作るペペロンチーノ美味なれば至福のときや帰省うれしき
8
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び わ
机上には妻差し入れの菓子の山口にもぐもぐ愛をかみしめ
5
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詠み人知らず
とんかつに 味噌汁を出す 友人に 調理師免許 ある人に試す
4
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うすべに
散り藤のむらさきつつむ花いかだ 奈良のさくらに吹く青い風
5
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滝川昌之
そら豆に焼き筍と体内に旬を取り入れぜんぶ肴で
11
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ななかまど
雪背負いかがまりおりし幼杉さあ起きあがれ明るき空へ
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