詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
雑草の 春ともなれば年毎に 徒に伸び 先行かしめず
34
もっと見る
恣翁
白蛇の尾を引くごとく 川下の闇に 消えゆく瀬の滾りかな
44
もっと見る
恣翁
渓流を 山女魚釣らむと上れるに 帯に似る空 風は死にけり
37
もっと見る
恣翁
曾つて書きし落首 観る人誤てり 壁の荒ぶれば 古人の作かと
24
もっと見る
恣翁
眼の前を 白き日傘の回るがに 紋白蝶の楚々と飛ぶかな
57
もっと見る
恣翁
月眺め 琵琶なと弾かむと思へども 春恨重く 御簾の捲かれじ
57
もっと見る
恣翁
磨り減りて 面立ちすらも朧なる石仏群の 木洩れ日に映ゆ
61
もっと見る
恣翁
野茨の香りは 霧に湿りたる棘に絡むがに 消え残りけり
39
もっと見る
恣翁
どなたかは存じませぬが 大量の拍手に感謝 面映きかな
30
もっと見る
恣翁
山道の地肌に映ゆる木洩れ日の 揺れて 清らな豹紋描けり
42
もっと見る
恣翁
桃花こそ 春に色付き眉目良けれ 花散りぬれば 誰か訪ぬる
29
もっと見る
恣翁
熟れ切った娼婦の饐えし体臭に 噎ぶがに愛づ 春の盛りを
21
もっと見る
恣翁
蝙蝠の群れ羽搏きて 日の暮れの青磁の空に 罅入るめり
30
もっと見る
恣翁
閉ざされし部屋に ひっそり過ごしたる時 覚まさする臭いに噎せぬ
25
もっと見る
恣翁
初夏の麦畑なる冷涼に 我が身を重ね 騒ぐ風聞く
29
もっと見る
恣翁
江風の雨呼び 舟の涼しくて 蜜柑の花の香に酔ひぬらし
26
もっと見る
恣翁
喉に串打たれし石斑魚は 紅き腹見せて 囲炉裏に焼かれたりけり
18
もっと見る
恣翁
月迎へ 酒酌み交はす今夕の宴忘れじ 別れし後も
23
もっと見る
恣翁
牧神は 気楽に追へるニンフらに振られて 己がファルス慰む
20
もっと見る
恣翁
残りたる落葉のごとく ビヤホールに射す陽ぞ 明く散乱したる
22
もっと見る
[1]
<<
52
|
53
|
54
|
55
|
56
|
57
|
58
|
59
|
60
|
61
|
62
>>
[64]