絮谷新のお気に入りの歌一覧
麻
おなじ樹に咲く躑躅花にほひぬる隣の色は妬きものかは
15
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舞
野仏に誰が手向けか花ひとつ枯れてゆく間の伽藍とぞする
16
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麻
百千鳥花やぐ色や数知れぬ姿とどめて久しかるべし
20
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灰色猫
麦わらの 少年放つ 投網には 宝石みたいな 稚鮎が光る
50
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詠み人知らず
靴下の穴を繕い再生す 胸のそいつは 明いたままだが
19
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リクシアナ
運命の分岐はどこに在りしかと手のひら見ればただ一直線
22
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詠み人知らず
安物の重い布団にくるまって 子守唄には ニュース原稿
13
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詠み人知らず
長髪を束ねて髭を蓄えて その見てくれは 爪なしの鷹
12
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沙久
あと何度あるのだろうか 偶然と必然さえも包んだ出会い
10
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リクシアナ
君の本 風が見つけたあのページ 褪せた四つ葉とペイネの挿し絵
16
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只野ハル
追い焚きボタンを左足の親指で押しても脚がつる事はない
9
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コーヤ
陽光を浴びて一面もえぎ色輝く新芽の息吹がきこゆ
20
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たけくらべ
滿月の夜ともなれば潮滿ちて持て餘したる戀心かな
17
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麻
白鳥のあとを追へどもおどろ道泥みてあゆむ人にしあれば
17
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ゆりこ
手を握る背中をさする抱きしめる合わす手と手の祈り尊き
17
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リクシアナ
賑わいを映す銀幕 炭鉱の火よ 瞳の底に点れと移す
18
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美津村
風いでて灰の飛び散る焚火の跡君を見送りしあとに見てゐつ
10
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美津村
雪のうへに細く足跡を残しゆく君との別離を予想してをり
6
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美津村
幾度のためらひの末に打ち明けむ雨降る町の赤電話に来つ
11
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たけくらべ
雛罌粟の花顔を一つ摘み恋を占ふ少女子の春
18
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