絮谷新のお気に入りの歌一覧
桜枝巧
おどおどとドラックストアの片隅で少女が触れるピンクの口紅
29
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睦月くらげ
ずっと恋しましょうという押しつけに抵抗すべくガラスを磨く
4
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睦月くらげ
平凡を少し素敵にしてくれる薄桃色のニットの帽子
11
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只野ハル
降る雨に雨蛙鳴くを聞くもうしばらくは春留め置きたし
16
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沙久
待つことがこんなに長いとも知らず あなたの軌跡 なぞり続けた
13
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灰色猫
月光に 恋心を 照らされて 秘めた想いを あらわにされる
47
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沙久
正確な数には入らぬ出会いでも 膝打つような道標となる
14
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舞
昨日の夢の如くに老う吾の幼き頃を母は語りて
21
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詠み人知らず
手のひらに粘度の高い汗をかく 次の不幸に 立ち向かうため
10
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恣翁
エニシダの葉は黄花帯び 糸のごと乱れたるかな 窓いっぱいに
22
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沙久
あの頃は気付けてなくてその気持ち なぞるも未だ答えは遠く
11
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falcon
夜半の雨軒の雫のおと聞けばまなうらにさへ花の散りかふ
18
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沙久
菜の花が歌い出し それに呼応する桜の花びら空に溶けだし
16
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麻
天つ風ふきながすまま鯉のぼり空すみわたる魚心かな
18
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詠み人知らず
憂うつはA3二枚の面積で 胸の前後を 塞いでしまう
19
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美津村
裸女の像芝生に細く影ひきて夕の活気を町は帯びきぬ
7
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沙久
一斉に迎えてくれた花びらを抱きしめられないフロントガラス
25
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沙久
不自由は「自由」を思い知らせ尚且つその中に「自由」を秘める
9
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コーヤ
ほこり咲き散れど咲く花現れて一歩一歩と季変わりゆく
17
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コーヤ
櫻木は花の想いを受けとめて勢い増して繁る若葉に
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