絮谷新のお気に入りの歌一覧
宴
死者たちが折り重なった線路上早く帰ろうおなかが空いた
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宴
まだぬるい麦茶に氷をひとつ入れパキンと鳴って夏が近づく
21
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沙久
夕暮れの 空の青が 泣いている それを知ってか 蛙も鳴いて
12
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舞
悔い無くに今を過ごすか時として問いてみたくも妻の背中に
13
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舞
ともに見た花の名はまだ知らぬとも別れきし夜の香の残りたる
17
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舞
今日もまた昨日と同じ俺がいる傷を隠してヘラヘラ笑う
16
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林林
大柄の白いカラーが庭に咲く母に似ており謹み手折る
24
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野々花
寂しさを見透かすように届き来る昨日の名残の涼やかな風
21
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優器ルミネ
銀竹があなたの影を刺したままもうすぐ夏がきてしまいます
2
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有賀亭小太
貧しさにじっと手を見る啄木よ 我じっと見る預金通帳
11
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リクシアナ
しなる枝萌ゆる若葉に雪柳白き花の緒火焔の如く
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リクシアナ
リラ便り届きし今朝の食卓に白き穂先のアスパラ上る
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千映
庭の椅子腰掛眺め青空にやっと普段に戻った報告
10
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千映
吾の体回復傾向ありがたく元気が取り柄の雌人となる
11
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千映
立夏過ぎ庭の花々次々と咲き誇るなか蝶を待ってる
17
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たけくらべ
契りきな真顔で吾を抱きつつ帰らぬ人のかげぞ恋ひしき
17
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鰹鯨
鍋に煮た巾着餅も横に寝た菜種油揚げの白鱚天に
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優器ルミネ
ライターを床に滑らせ寝転んだ天井の高さにほれぼれした
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沙久
明日なぞは当たり前には来ないから 今日を最後と弾けて生きよう
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恣翁
菜の花も疎らな 長き物憂き日 蝶飛ぶ垣に 過ぎる人なし
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