詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
安井シンゴ
トンネルを 汽笛で数え 流れゆく鈍色の空 西唐津行き
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安井シンゴ
広がらぬように 紐で括られて 観葉植物と傘 もの憂げに並ぶ
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安井シンゴ
見送れる ひともなしとて 散り急ぐホームの桜 虹の松原
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inosann
げんこつも国旗掲揚も「君が代」も今は懐かし昭和の誇り
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秋日好
鬱陶しい寝かしておいてと思うけど君の気持ちも同じなんだね
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秋日好
ボロディンの弦楽四重ノクターン絡めて君を繋ぎ止めたい
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秋日好
父親に写真を送る名目で君との恋人繋ぎをプリント
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秋日好
立ち上がり倒れて眠る君の横眩しいくらいの月を見ている
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舞
花を見つ過ぎ行く人の足元に名告らぬ花の粗素と咲き居る
10
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び わ
妻にいうぼくは誠実うそいわぬほらほらあなたうそでてるわよ
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千映
五年経ち「完治しました」嬉しさをオペした医師にお礼の便り
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灰色猫
千年後廃墟となった大阪をひとりで歩く孤独を味わう
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灰色猫
教室の恋の秘密は銀色のピアノの鍵に閉ざされたまま
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灰色猫
南国の夏が詰まったコルク瓶ただ砂浜に漂うており
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灰色猫
コカコーラ瓶を鳴らして乾杯す朝日がのぼる麦わら畑で
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灰色猫
正論がひとつ崩れてくれたなら優しい言葉を探しにゆこう
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千映
全国のアイドルだった真央ちゃんにお疲れ様と花吹雪舞う
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石川順一
尾張藩夭折多しどの藩も一緒であると割り切れぬかな
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石川順一
南北差花冷え特に実感す十五度よりも下を示せば
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石川順一
モバイルを持って居なくて登録を拒まれ居たり花冷えの日に
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