詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
朧月 夢に契りて 名を呼べば 菜の花の黄味 清かに見ゆらむ
18
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夢士
里山の春の土産や朝採りのほろ苦き香の蕗の薹食む
19
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KEN
去年の葉を ひとひら懷き 影落とす 春黄金花 月の燈りに
17
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煩悩
もう森だとか迷わなくていい海だとか潜らなくていいドミノ・ピザ走る
5
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へし切
霞立つ野辺のけしきの土筆つみたる里の春し思ほゆ
21
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藤久崇
冬を堪え 倦まずて春に 咲く花の 清きうらこそ 身には持たばや
11
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灰色猫
お薬が救いであってもお薬が癒やしであっても壊れるからだ
13
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灰色猫
泣いてたのあなたに髪を撫でられる撫でてもらえる眠りのなかで
13
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灰色猫
生かされた歳の数だけキャンドルをひとつひとつに感謝の祈りを
20
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横井 信
踏み込んだの春日をまとう草むらにそっと隠れる小さないのち
16
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KEN
夜叉五倍子と 雪消の水を 仄搖らす 何處ともなし 河鹿の戀歌
16
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うすべに
夜の駅 似た足音に振り返る きみの背中をまた探してる
13
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夢士
空青き白木蓮の咲き出づる里山の春孫の卒園
11
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もみじ☆彡
つかのまの 舞こそを観よ 九重の 白絹まとう 其は木蓮の
20
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幸子
川岸に伸びる松が枝のぞむ窓もはや故郷となりし喫茶店
15
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詠み人知らず
お買い物覚えたつもりのままならぬメモしたスマホ取り出しにくく
10
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滝川昌之
シェルターのようなもんだと職員が表札のない母子棟護る
16
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横井 信
暁に春を呼び込む鳥の歌 別れを告げて北へと向かう
10
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へし切
悲しくて淋しい時は青空を忘れないでと空色の花
21
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恣翁
二階家の硝子戸越しに 休みなく飛ぶ 白き影 衰ふましじ
16
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