へし切のお気に入りの歌一覧
KEN
月詠みの歌集とどきて よみびとの懐くつくよみつくづく読む夜
10
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桜田 武
一冬耐えしブルーベリ春の陽に解き放つ枝の叫び聞こえそう
5
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ななかまど
先達の染井吉野の感動を上書きしおり八重の桜は
14
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滝川昌之
老木の藤のか細き花房を杖のごときに棚が支える
18
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うすべに
青空に一ッ葉たごの雲わいて 木の下闇にも白い花咲く
8
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横井 信
曇天の山の向こうの街灯り越えて行けない大河のほとり
10
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茂作
竹の子の知らぬ間に二三寸 明日と定めて友を招かん
15
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恵雪
夕飯を作り出勤する午後は置き手紙書く スマホの時代に
9
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ななかまど
それぞれの胸の熱き静止画を持ち寄りながらあの日に帰る
14
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硝子
忍ぶより燃えよわが戀同じくは熱田の宮もおぼしかけらむ
7
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継海
幾分かモンシロチョウが高く舞う真直に伸びん麦の穂の上
6
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恣翁
傾きし片割れ月を嘲りて 夜明け烏や 唖々と鳴くらむ
18
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滝川昌之
海出され飯に味噌汁パスタにと神出鬼没 貝党(怪盗)あさり
17
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うすべに
お遍路の持鈴のひびく石段に べにの彩りしゃくなげの咲く
11
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小林道憲
道の辺の垣根にのぞく紫の都忘れに春雨の降る
6
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横井 信
昨晩の激しい雨に洗われてやけにまぶしい春の青空
11
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うすべに
浜洗う波ほのじろく朧月 龍馬のかげに遠い舷灯
10
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秋日好
春花に追い立てられて膝ついて雹の後には青空の月
7
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茂作
我もまた年をかさねて見つるかな 八重に咲きたる山吹の花
14
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音蔵 雅秀
俺らしく 良く耳にせど その俺を どこまで知るや 傘寿迫るも
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