詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
終わりだと宣告されても闘うのあたしの病はあたしのものよ
16
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藤久崇
君が樹の 我に舞い降る 言の葉は 一枚とても あせぬとぞ知る
23
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へし切
海棠はまだ咲き初めの 実のごときつぼみは 風に戯れており
22
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KEN
月滲み 翳る辛夷を 哀しませ 雨混じる風 ゐたづらに吹き
14
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リクシアナ
古都の梅また一年と散りにけり病の床にも春来たりなむ
24
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滝川昌之
霊園の卒塔婆鳴らして涅槃西「母さん、今年の花見えますか」
19
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煩悩
ゆびさきだろう待ちくたびれたその肌を求めてやまぬ欲の形は
7
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夢士
春分の満月おぼろ東に温し風受け桜花咲く
12
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恣翁
湯帰りの 濡れ手拭ひをぶら下げて 紅き蕾の孕むを見たり
21
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夕夏
ありさんがりんかのにわのかたくりのたねもちこんではなをさかせり
12
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新座の迷い人
山茶花の 密を求めて くるメジロ 霞網にて 捕れえる子供
14
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横井 信
目に映える青葉でさえも満月を待ちわびていた朝に降る雨
14
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へし切
春の夜は花のかすみに先立てて曇りも果てぬおぼろ月かな
23
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滝川昌之
標本木 テレビカメラを数えおり 五、六台にて開花しましょう
21
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煩悩
結露を取る便利グッズのワイパーで根刮ぎ冬を削ってやろう
8
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夢士
日の丸の小旗なびかせバスの往く春の彼岸の静かなる午後
16
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林林
雪柳泣いてるやうな笑むやうな白き涙をはらはらと、春
30
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行宮偏(仮之名)
青空に夢の泡沫 三つ昔 市営団地に 灯火いまだ
6
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行宮偏(仮之名)
寂とした空間をただ一心に先へ先へと 残雪の原
21
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灰色猫
生きること生き抜くことの切望が一夜の夢の病床にあり
21
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