桜田 武のお気に入りの歌一覧
ななかまど
電柱の狭き日陰に身を細む赤信号の朱夏の暑さよ
14
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滝川昌之
出せ出せと河原を渡るアキアカネ蒼き芒に穂吹き求めて
18
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横井 信
ゆっくりと列車は走る長雨に田んぼの稲の実りはゆれる
11
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名鈴
激痛に 悶え流るる 脂汗 弱りし身にしむ 人の優しさ
17
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名鈴
病得て 胸は塞がり うたを詠む 思ひ萎るる 淋しき夕べ
26
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名鈴
煩ひの 本も我が身の 片端よ 労ぎ養はむ 生ある限り
17
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へし切
奥入瀬の川の流れは瀬をはやみ涼を誘ふか夏は去りゆく
13
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へし切
愚かにも世にある人の気の緩み因は五輪の祭りにあらずや
11
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ななかまど
息浅く過ごすコロナ世翼竜となりて天地かけたきものよ
10
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ななかまど
霏々と降る雨のはざまをさがしつつ私の夏はまだまだと蝉
12
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滝川昌之
色を捨て一度乾いた紫陽花をなぜ強く抱く晩夏の驟雨
15
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灰色猫
災厄に滅びぬように千年の時空を超えて託した祈り
7
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灰色猫
滅びゆく王であっても騎士ならば血ですら薔薇に変えねばならぬ
9
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灰色猫
夏雨に迷わぬようにひっそりと玄関前に灯す迎え火
15
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横井 信
降り出した雨に濡れてく夏草にそっと生まれた風のやさしさ
11
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桃山
里帰り思いがけなく叶う旅三年ぶりの父母と会う
11
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Proverbe
フランス語 短歌と二兎を 追ふ我は 諺の如 行ひ治むや
10
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Proverbe
三十路過ぎ 金線二本の黒帯を 涙に受けし日 夢のまた夢
10
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ななかまど
静寂のなかに一葉を肩に置く何も何をも語らぬ地蔵
12
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滝川昌之
緩やかに海へとくだる両脇に誘うごとく灯く百日紅
16
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