ななかまどのお気に入りの歌一覧
恣翁
降り注ぐこもれびを浴び 先をゆくあなたの背こそ 白斑に染まれ
16
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灰色猫
愛刀を抱いて眠る武士のようスマホを抱いて眠れるぼくら
8
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横井 信
北風に冷えこむ朝に鈴虫は刈田の稲の寝床にねむる
12
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茂作
おほぞらに雲のあらねば落陽が 乙女の髮を赤に染めたり
16
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なりあきら
北風が ガタゴト窓を 揺らす度 吹くその音に 冬思う朝
3
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舞
夢にさえ夏は遠くに紫陽花の花立ち枯れて木枯らしのなか
10
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へし切
西方の空は茜に 夕焼けの浮かぶ山際 秋の夕暮れ
11
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凌霄花
秋ゆらり洗濯びより縁がわで寝ぼけまなこの猫の愛らし
16
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滝川昌之
肌寒さ無理して夏の装いのごとく危うげヒルガオの蒼
15
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うすべに
肌寒くまちはセピアのつづれ織り メタセコイアから異国の香り
7
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千映2
またひとつ趣味になりそう楽しみが持てて気持ちは沼にはまった
3
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横井 信
秋風が通りすがりの街角の南天の実の赤くなりゆく
9
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灰色猫
恋だとか我がままとかに挟まれてきっとあなたも誰かの栞
8
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灰色猫
慰霊碑に花瓶を置いておきますね君が心を活けられるよう
8
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茂作
ひとときのコロナ忘れて旅仕度 接種證明バックに入れて
13
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舞
意固地げな老い人独り鏡より我を眺めて何をかを問う
6
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凌霄花
セピア色に書棚を染めて新聞の切り抜きファイル仲良く並ぶ
11
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へし切
寒風に 黄金に染まるイチョウ葉の 並木は秋の色深みゆく
12
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滝川昌之
西窓のゴーヤ掃えば入り日入る寝床失くした蟷螂が出る
12
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うすべに
すみきった光儚く ささやかななきらめきこぼす荻の穂の海
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