御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
茂作
冬枯の花なき園に幼子が 拾ひて翳す小さなもみぢ
15
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詠み人知らず
てのひらに包むうつわの湯を揺らしそのゆらめきとぬくもりを食む
11
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萱斎院
めさむれば霜おく袖に ありあけの月かとぞみる冬のあかつき
7
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詠み人知らず
向かひ合ひ仄赤き火をまさぐりて奪はれぬやう想ひを繫ぐ
12
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へし切
陽だまりの温もりひとつ 夢の中 この珈琲が冷めないうちに
10
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恣翁
露に手を濡らし 侘しき朝の陽を湛ふる庭に 菊を剪る女
12
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舞
たなごころ まず湯気の香を いただいて 染みる温もり 朝の味噌汁
9
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茂作
冬の空棒もて描きし繪のごとく 枯れ枝廣がり百舌高鳴ける
13
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横井 信
年の瀬の迫る職場の入り口に寒波をそっと切り裂く朝陽
11
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詠み人知らず
行く末の儚げなるは謎めきて知らず分け入る心ときめき
11
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KEN
流るるも やつれ寒々 園の樅 うわべばかりの 耶蘇の恋唄
10
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滝川昌之
この辺り夏に埋葬した蝉の墓碑銘も無き冬枯れの路
15
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わかばみち
かけっこで後ろを走れと言い切って勝たせてくれぬ三歳男子
10
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うすべに
張り替えたさくら模様に春おもう 白さまぶしい和室のひだまり
11
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しきしま
石上布留の川音しくしくに副へて歌ふあはれ鳥の音
6
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横井 信
冬空に湯気がふわりとのぼってくはたらく街の遠い煙突
9
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蔓葵
よもすがらあらしの窓をうつ声におき吹く風を思ひこそやれ
10
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滝川昌之
寒い夜は暖炉が欲しい見つめる炎 くべるのは過去 温み出す過去
11
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秋日好
雪軋む茶色い朽葉顔もたげはらりと落ちた黄色一枚
7
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虹岡思惟造
無縁墓地落葉焚きする白烟諸行無常と空に消えゆく
3
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