横井 信のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
「家族葬おやじ看取った」乱筆な友の手書きの喪中葉書よ
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ななかまど
プーチンが旗を振るたび民衆の征くほかはなき命儚し
12
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詠み人知らず
ランドセル背にして駆ける子供らの足音弾む朝の小径に
10
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へし切
マイナンバーカードの普及を無理強いし 何が便利に成ると言うのか
9
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トウジさん
明日もまだ生き永らえよ火取虫ここは消えるが寄る辺は消えず
8
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虹岡思惟造
冬ざれの海は色無し音ばかり波よ風よ鳴き交ふゴメよ
3
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桜田 武
次女より音沙汰なき故か冬の寒さ心にも沁みメール待つ師走
6
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桜田 武
幼き日馴染みし紙飛行機折り孫と楽しみ子供に帰る
9
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舞
弔いて 幾年ぞ経る 恋などは そ知らぬ顔の アルバムの我
9
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び わ
インフルのワクチン注射受けに行く難聴の吾れ家内が助け
4
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なりあきら
北風で 木枯らしが舞う 師走にも 松は佇む いつものように
6
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茂作
久しぶり妻のいぬ間の一人酒 なかなか醉へぬ長き秋の夜
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まつばらりょう
カレンダー 残り一枚 師走の日 思い残しが 多くて焦る
5
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灰色猫
虹色の魚と暮らすデボン紀の海の匂いがなつかしくって
10
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灰色猫
火のような一羽の鶴を抱いたまま祝いの日まで眠る赤富士
8
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あゆか
神さまが「行っておいで」と送り出しあなたはここで頑張っている
7
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滝川昌之
温き雨 落ち葉の堰が流さずに去りゆく秋を止めるがごとく
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うすべに
滝川のよどみに沈むもみじ葉の 影をゆらせて時雨すぎゆく
10
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ななかまど
晩秋の温き光に古き良き時代のことを想う一日
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虹岡思惟造
閉店の手書きの貼り紙色褪せて閉ぢられしドアに落ち葉積もりぬ
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