詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
ななかまど
末成りの胡瓜一本ちびちびと今年の作を振り返り食む
10
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詠み人知らず
鬼ばかり心に巣食う情けなさ昔は不思議がよく見えたのに
11
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舞
ハサミ持つ若きおみなの白お指切らる吾が髪ふれて落ちゆく
7
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舞
去る列車孫や子送り手振るひと聞こえないとは知るも名を呼ぶ
11
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朝野沙耶
「また来年」痴れる私はわかってた今年が二度と明けないことを
9
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朝野沙耶
月歪み淡く照すは曉の渡良瀬川に搖蕩ふ酸葉
15
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詠み人知らず
ねえ先生 声をかけると 振り返る 特別じゃない その表情で
9
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萱斎院
白むねや脱ぎすべしたるうすぎぬに かへり見もせず出でしあかつき
9
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只野ハル
アレサ・フランクリンのMy Way聞けばほろ酔いの身体が揺れている
11
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沙枝
子の部屋は空っぽになり晩御飯何がいいかと問うこともなし
12
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聴雨
夕さりの小径に果てし蜻蛉の亡き骸に染むいりあひの鐘
14
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秋日好
童時の好物にあり母の出汁高野豆腐の味と食感
17
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秋日好
両の手で包みたくなる生命に溢れて滾り撃ち上げるもの
16
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KEN
天の川絶えぬ流れに雲ひとつ梶持たぬまま渡り行くかな
16
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横井 信
みちのくの久慈の琥珀に閉じ込めた時間に触れる君の指先
18
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横井 信
露天風呂 雲に隠れる月あかりカエデを染める涼し風吹く
12
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komiya
引き鉄を引いた瞬間 得体ない真黒きものが俺を蝕む
8
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komiya
この宇宙(そら)にただひたすらに瞬けど届かぬ光の星もあること
8
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ひよこ豆
クログモがゴミに擬態し 掃除機の前ぴょんと跳ね吾を驚かす
12
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
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