詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
聴雨
今日一つ歳を重ねた菜の花は「引越し」てふ言葉覚えて
5
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幸子
乙女らの余る情熱恋歌となりて飛び交う夕暮れのマック
8
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夢士
葉桜の下に集いて酌み交わす酒もまた良し卯月の初め
14
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翠燕
曇り空 ふと一筋 光さす 我の片恋 映したらむ
9
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翠燕
いつの世も 月に語らひ 寄り添ひて 母なる光 心和むる
13
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恵
久々に開くうたのわあの人がお帰りなさいと手紙くれおり
16
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恵
寒い夜猫の様な君を抱く互いの熱よ湯たんぽとなり
15
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び わ
今日も行く介護利用者励まして杖利用して歩けるように
8
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恣翁
朝露に濡るる草の上 花弁の散らで落ちたる 桐の花ゆかし
19
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詠み人知らず
心根の温さ素直さ匂ひたる 素朴に詠まれし短歌の魅力よ
15
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つちだゆういち
聾の母もう聞こえなひ心中は全て黙せり全て抑えり
12
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まほろ
冬物のコートに小さく手を振ってクリーニング屋に並ぶアネモネ
8
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falcon
いづこより風が運びし花のふみ一人靜のもとにゐたりぬ
16
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詠み人知らず
航空力 手にせし子孫が 二千年経て知る 貴きナスカのロマン
11
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横井 信
川に添い菜の花とさくらつらなりてやさしく流る水は育む
12
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舞
新たなる日の昇り来る止どまらず一歩踏み出す生きゆく我も
11
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桜田 武
我が宿で冬を過ごせし蜘蛛外に春の陽浴びよと慈悲の心で
7
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詠み人知らず
春陽さざ波さらひ往く先や 夢の岸辺へ 或る昼下がり
5
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ななかまど
春荒れや木々をなびかせ山ゆすり首をすくめりすずめの親子
7
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石川順一
「洪水」はギュンターグラスの詩であるが「ぼくらは雨がやむのを待っている」
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