水月のお気に入りの歌一覧
石川順一
まゆごもる我にはカイコの記憶なし蛾になる予定もさらさらに無し
17
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コタロー
野良猫が走つて逃げて隱れけり街の片隅必死に生きる
8
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コタロー
水澄みて川の流れに緩やかに鰭を動かす鯉の群れあり
8
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コタロー
迎春や樹々の枝より枝へ飛ぶチチと鳴きたる目白の番ひ
8
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綾翔
雨に濡れ独りぼっちで立ち尽くす 貴方の所為よ わたしは紫陽花
8
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綾翔
LINEすら知らぬ君との関係性始まりはきっと終わりを見てた
7
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ななかまど
西に晩陽ひがしに寒月せつなくて間に波の生まれくる音
13
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恣翁
砂埃 黄色く巻き上げ 空風は 冷たき街を染め 濁しけり
23
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恣翁
玻璃窓ゆ 黄ばみし朝日 初春の 寒き部屋にし 射し入りにけり
17
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恣翁
炉辺に坐し することの無き 老いし身の 風の音ばかり 転た聴きたり
21
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舞
古里の草木塔に雪の積む山の深みの人知らぬ碑に
10
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舞
危なげな老い行く母の歩むあと小さな背中眺めながらに
9
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秋日好
日が伸びて終業時間は真珠色桜色との混合の空
16
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秋日好
裏路地でおじいちゃんとすれ違う同時に傘を閉じる冬雨
22
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詠み人知らず
きよめたまへ まもらせたまへ さきはひに踏みだすうたは茅の輪をくぐる
15
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詠み人知らず
かへりみて手に握られし錆びの重み耐えたとしつき無知のちのベール
10
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夢士
年あらた遠く近くの除夜の鐘響きて和するうたのわの園
21
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詠み人知らず
人生に山谷あれど恨まずに感謝にみちて今世終えたし
20
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詠み人知らず
堂々と富士の高嶺は雲抜けり その雄壮さ誇りたるがに
18
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蔓葵
あすよりは思ひ捨つべき春ながらまだうたたねの夢の移り香
16
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