成瀬山水のお気に入りの歌一覧
恣翁
叡山に積む雪浮かび 山肌の晴るるに 洛中 暮寒募れり
22
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詠み人知らず
亡き母の文庫本読み気に掛かる 何を想うや折り目のページ
184
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詠み人知らず
独り身の道づれ哀し影ばかり何を語らん溜め息ばかり
15
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浅草大将
流れくる湯の香に聞けば仄かにも昔ながらの悲歌ぞ思ほゆ
13
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浅草大将
みづうみは浪しづかにて白鳥の跡をにごさず発つ影の見ゆ
14
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住川幸
乗客は木枯らしばかり震える背二十九日の通勤列車
3
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光源氏
風吹けば散りゆくものと知りながらしばしさまよふ戀のくれなゐ
10
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光源氏
今日もまた君待つ宿に風は吹き過ぐる月日をただ数へをり
18
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へし切
生垣を見やれば葉間に覗き咲くなどか恥じらふ侘助の花
21
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大河千紋
橙にただ染めあげてあしひきの山々の背に隠れゆく今日
6
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夢士
ゆく年の時を数えてもう幾つ午の背なぜて未へと入る
16
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洩矢転石
夕闇がぼくらの足に絡まって溶け込んでいく青春の陰
4
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月虹
胸元をえぐるカーブもシンカーも投げられないから直球勝負で
61
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やひろ
雨行きて 濡れた匂ひが気づかせる あじさゐ色と 同じ夕方
28
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桐壺
紅の 葉が舞ふ空に 冬の風 散りゆく事も しばし忘れむ
8
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桐壺
忘れじの また忘れじの 冬の風君の香りも 冬の薫りも
14
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光源氏
明けぐれの涙に深き君が袖限りある世に雪は散りしく
13
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光源氏
身をまかす時の流れのうつろひにたれや知るらむ深き想ひを
175
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光源氏
身の憂きをいみじき思ふつかのまの逢ふ瀬はいとどかなしかるらむ
13
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光源氏
思ひあらば心尽くしの琴の音をただひそやかな風に添へにし
16
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