大獏のお気に入りの歌一覧
紫苑
木犀の一途なまでに香り来る彼の街角に行き場を失くす
16
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聴雨
秋さびて淡き白磁の月のふね浮かべてとほき君を偲ばゆ
22
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悠々
泥の河こぎゆく舟の櫓は重く 水面にかすむ白蓮の花
19
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悠々
漁り火の絶ゆればかなし海螢ゐのち仄かに波間かがよふ
20
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悠々
苦潮に總身沈めて骨ひろふ波蒼蒼とみなみさんりく
12
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悠々
留紅草去年(こぞ)にかはらぬ花の色あの地獄絵は夢まぼろしか
15
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悠々
ぬくめ酒湯呑まはして肩寄せる假設住宅に冬の足音
16
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せいか
ふと風に金木犀の香りして会えなくなって一年と知る
30
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緋色
夕暮れにショパンが響く街角で愛してしまう別れのかたち
5
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悠々
リアカーの一台に足る人生を 積んで明日へと牽く瓦礫村
28
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紫苑
裏切りの赤毛うつくし蒼穹に抗へるかに曼珠沙華立つ
13
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たんぽぽすずめ。
金曜の夜にテレビを消し歌う私も所詮 孤独なのです
23
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聴雨
千にひとつ野辺にま白き曼珠沙華千々に乱れし月の心か
14
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まるたまる
川音に耳を澄ませば涼やかな風に運ばれ赤蜻蛉飛ぶ
13
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あき
笑わないことが好きだし、しゃべらないことが好き。嘘。そんなのは嘘。
17
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たんぽぽすずめ。
熟れ柿の薫る酒精に頬染める童へ笑まむ秋を見つけた
15
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たんぽぽすずめ。
まだ少し夏めく肌に揺らぐ羽扇子の風は丁度良きかな
14
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浅草大将
武蔵野に露をうけらが花あればこれもゆかりと月宿るらむ
8
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紫苑
硝子砂もて描かれし魚の尾のそよぎて涼し花瓶のはだえ
15
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聴雨
をりをりの花を歌へる唇は消えゆく月のともしびに似て
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