水月のお気に入りの歌一覧
夢士
満月を愛で病み臥して時過ごし今昇り来る下弦の月見ゆ
18
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灰色猫
をさまらぬ君への想い胸に秘め硝子細工の翼をたたむ
22
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萱斎院
しかばかりもえし木の葉の散りはてて わびしき枝にむすぼほる露
12
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へし切
人の世の常なりと言へ無情なり消えてはかなき泡沫の恋
21
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灰色猫
はるの花いろどり秘める雪たちはひたすら白く命を守り
18
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蔓葵
あさひかげ梢こずゑにさしそめてすこし花ある雪のつとめて
13
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ななかまど
図書館の狭き書架の通りにはわくわくさせる小宇宙あり
11
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石川順一
クレマチス奥が深いと思ひけりきれいな花を咲かせてやりたい
12
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石川順一
縄跳びの二重飛びかなブランコの二人が去りても飛び続けたり
12
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吉野 鮎
春きざす淡きひかりを掌に掬ふきみ遺しをく哀しみの雫
13
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吉野 鮎
ため息を集めて夜明け鳥たちの睦む囀りひかりにまろぶ
15
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吉野 鮎
無言坂上り下りをすれ違ふ袖ふれあへば身は口ほどを
11
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へし切
冬ざれの野辺に水仙咲き匂ふこほる青葉に命をもらい
20
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夢士
子ら去りて一人炬燵で年賀状うつらうつらと青春の時
14
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滝川昌之
色褪せた母のノートの七草の挿絵が疲れた胃腸を叱る
22
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滝川昌之
筆塚に歌を願えば陽のあたる梅の小枝に春が膨らむ
21
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藤久崇
み吉野の 峰のみやまに 敷き詰むる 千代に移らぬ 白玉の影
16
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へし切
ふりそでに大人の階段ふみしめて君の将来を切り開きゆけ
17
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リクシアナ
千代結び解いて神籤を読み返す待ち人来たる古暦かな
26
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リクシアナ
幼けなき冬の夕焼けほろ苦く口に崩れる金柑の色
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