大獏のお気に入りの歌一覧
たんぽぽすずめ。
屋上で逢えた二人の行く先に雲の間の陽は扉の如く
9
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あき
山肌が紡ぎだしたる白糸は長き旅ゆく水のカラバン
27
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まるたまる
眼鏡なきこの世は霧に包まれてモザイクの人われに手を振る
17
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薫智
穏やかに僕の調子を狂わせる控えめな笑み僕は堕ちてく
12
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恣翁
銀河落ち 鶏鳴く朝に 散歩して 頭掻きつつ 徒食侘びたり
19
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恣翁
土間に鳴く 蟋蟀の声 屋根の上に 昇り消えゆく 星月夜かな
22
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三沢左右
花にほふ夜の通ひ路にあざあざと分きてかをれる君が袖が香
17
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紫苑
木犀のかをりを愛でつ抵抗の詩をば教へし君をこそ思へ
10
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たんぽぽすずめ。
良き空を一度は知って地に咲けば子らへの風を待つやたんぽぽ
17
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たんぽぽすずめ。
飛び込めど山女魚を逃がすかわせみの飛沫は恋の涙の如し
17
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恣翁
美しき 侮蔑を帯びし 横顔を 見せてモデルの 蒼褪めて立つ
22
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三沢左右
肉厚のあなたの耳の裏側にほくろを撫ぜる指の擦り音
17
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三沢左右
みけ猫の丸き背中の毛を焼きて冬を深むるちひさき炬燵
21
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聴雨
月けぶるけし炭いろの秋の夜の思ひは闇の淵にしづめむ
10
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悠々
綿蟲のはや肩に來て北國は荒れ果てしまま冬近しとや
16
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ほたる
珈琲の新しき袋開く時われを捕らえる香りのごと秋
22
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たんぽぽすずめ。
麗らかに揺らす焔はつかの間で許す他なき曼珠沙華なり
8
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ほたる
湯むきしたトマトの肌のなめらかと満ちるジュースをスープに溶かす
8
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まるたまる
夕暮れの深い緑の池覗く護田鳥の白き飾り羽立つ
11
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まるたまる
ふっと息吹きかけたなら飛びそうな薄い夜空に儚げな月
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