翠燕のお気に入りの歌一覧
南條櫟
しんしんと愁へうれゆく晩秋の紅一点の柿ぞかなしき
6
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南條櫟
音もなく枯野に流るる引地川二匹の犬がぢつと待ちをり
7
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南條櫟
月の夜のふたりに代はり透明なよせてはかへす波のささやき
10
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恣翁
荒川の 秋の水こそ冷えぬらめ 堰かるましじき 我が想ひかな
19
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ひよこ豆
公園の枯れた枝葉に隠された白い紫陽花 可憐に一輪
20
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幸子
欲しかった楽譜をついに買っちゃった あとは誇りの節約生活
15
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千映
鉢植えの寄せ植えバラが不満気に蕾のままでみんな枯れゆく
6
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ななかまど
コマドリの恋する唄に同期して風のそよぎに若葉も躍る
8
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へし切
雲の上をじっと見つめて前を向き君と歩みし道の続きを
18
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へし切
藤浪のただ一目のみ見し人の恋しきふしは誰か問はまし
23
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滝川昌之
砂抜きをされるアサリの黙秘権 故郷の記憶は意地でも吐かぬ
20
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灰色猫
涼風の孟宗竹に分け入りてたけのこ掘りのわたしは翁
22
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へし切
逢いたいとこころの中に聲かける愛しい故に淋しい故に
50
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夢士
夕暮れて何事もなき幸せを言の葉に乗せ明日へと進む
32
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リクシアナ
緑青の煉瓦庁舎の前庭に遅き春きて水鳥遊ぶ
24
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夢士
春の野や今が盛りと蛍草青き花弁に春の陽を受く
19
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舞
小さ子のその背に余るランドセル新た朝日の通学路ゆく
13
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へし切
まなうらに映る故郷のおもいでは紫雲英の畑にまろぶ幼子
21
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滝川昌之
パティシエが燕返しで空を塗る低くひくくと薄雲を塗る
20
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滝川昌之
名も知らず十数年も顔馴染み同じ車両の戦友が消え
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