水月のお気に入りの歌一覧
横井 信
きらめいた 氷の張った 水たまり 朝日を浴びて 静かに溶ける
10
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横井 信
陽を浴びて ガラスの霜が 消えてゆく 心の霜は あなたの声で
20
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ななかまど
小春日は猫の背中に春すこし置いてゆきたり縁側の春
12
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ななかまど
冬に居て雪の下なる福寿草夜来の雨に蕾は目覚む
12
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祈り花
山茶花の散れぬ花びらもどかしき觸るるはらはら地を染めゆきぬ
13
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舞
淋しくも恋は過ぎさる思い出の夢の中なる貴方への問い
10
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灰色猫
淡海のみなと屯すゆりかもめ春待つ白きつばさ休めて
19
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灰色猫
薦を着て誰人います貧しさの野辺に微笑む花の新春
17
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灰色猫
雪の夜に耳を塞げば煮えたぎるマグマのような静かな鼓動
18
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夢士
冬ざれの川辺に在りて翡翠の魚獲る姿待ちて見ゆ我
15
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へし切
夕されば千鳥しば啼く冬の海 冴ゆる白波み雪降りつる
22
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詠み人知らず
はじまりを産声くるむ絹糸の光沢に託し染まるしののめ
15
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詠み人知らず
薄墨を伸ばすごと匂う傾光の若芽の声の滴り強く
14
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詠み人知らず
こどくにも念ひの熱は深まりて激情の瀬にさらすしもやけ
14
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滝川昌之
一つ癒え二つ新たなあかぎれに溜め息かけては春まだ遠く
24
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恣翁
子ありせば 紛れてましを 淋しさに耐へて貫く愛のいぢらし
16
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恣翁
昨夜の雨去りて跡なく 軒近く 雲の絶え間に 鳥囀れり
17
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詠み人知らず
蔑まれ侮られても まんまいる 滑稽でしょうがそれが吾です
16
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詠み人知らず
情け深き人に如何にか報ゆるべき 心届くる術知らずして
16
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吉野 鮎
召人の朗朗の聲ききをれはうたはしらへに燦めきてをり
18
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