住川幸のお気に入りの歌一覧
でくのぼう
朝燒けの雪にそまりし藁葺きの朽ちゆく農家哀しみ隱し
9
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たつかわ梨凰
何もせぬ一日の終わりに箸、器変わらぬ数を呆れ洗いぬ
5
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只野ハル
雨粒が舗道の水溜まりに輪を次々に描くのを見ている
3
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ことほぎ
噂だと俳句を短歌にする魔法 「そして輝くウルトラソウル」
8
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只野ハル
質量があるのに触れ合わない暗い物質のようにすれ違う
3
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紙魚
怪獣が大都会を壊すときの目をしてたろう飛行機の中
3
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詠み人知らず
明日から必ずしますと云いながら 明日がわたしの命日になる
15
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菱谷真青木
降る雪の向こうに見えた灯の群れを記憶の花に見立てるしぐさ
2
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詠み人知らず
うららかな池のほとりに神様が佇むような春の日でした
21
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アンリ ミネ
芽キャベツがせり出す世界に迎合をついばむキューピーの頭を捻る
3
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まるたまる
暖かい陽射しの足りぬせいなのか古傷付けたあなたを想う
16
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舞
純白の雪ひと色に触れる手の想いに堕ちよ吾れの闇へと
3
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蕗子
命ひとつ養分にして生きてゆくバオバブよまだ星は丸いか
7
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聴雨
雨つぶの戯れに似た旋律でなみだの夜を奏でるピアノ
13
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千春
君の名の書かれた紙をはがし取るぺらっとポストイットか恋は
2
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ねこめ
毒リンゴ食べて大きくなったから人の不幸がたまらなく好き
31
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おかき
川岸で私を誘っているように口を開くは月の現身
4
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詠み人知らず
罪業が恋の色だというのなら僕らの恋は死ぬまで続く
7
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元円
田舎道畑のなかのバイパスを風に押されて家路を急ぐ
3
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白亜
とおい日に途切れたピアノの旋律はいま雨とともに僕らに還る
14
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