吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
ふじこ
秋霜の軒に連なる菜の簾 津軽の風にやがて馴染まん
21
もっと見る
恣翁
逢へば直 通はする痴戯に泣く声に 行けど醒めしむ 夫咳洩るれば
14
もっと見る
日置鳩子
こんこんと遺物に一日向き合いて宮殿になりゆく考古学者
13
もっと見る
藍子
秋風に髪を揺らして佇むと彼方から来る恋を予感す
17
もっと見る
藍子
秋の空見上げて暫し考えるあれはキャンバス一筆描きたし
17
もっと見る
内藤芽亞
バニラアイス食べた後の木べら噛みそこはかとない甘さに寄り添う
7
もっと見る
内藤芽亞
休日の私の予定を秋雨が洗い流してただの人にす
9
もっと見る
内藤芽亞
朝早く庭に敷かれた薄雪にどうやら猫が穴開けたよう
8
もっと見る
内藤芽亞
文法や切れ字なんかの使い方知らないけれど今日も詠うよ
10
もっと見る
内藤芽亞
古本の五十二ページにに挟まれた押し花に残る想い出の香
9
もっと見る
とはと
同衾の果てにからから鳴る胸に立てる爪先加えず漁り
8
もっと見る
とはと
もしゃもしゃと動かす口で呼べぬ名に進む描写は飽きず文鳥
5
もっと見る
とはと
半紙置き浸す畳間擦れるハネつづく墨魚と顔出す面
5
もっと見る
とはと
ひび欠けて集め使役の指うさぎ覗く白身と茹でて脱ぐ房
6
もっと見る
へし切
気がかりな秋の野分の進路かなあらぬ選挙に物言いをつけ
21
もっと見る
へし切
秋風の身に寒ければ 夢一夜 去りにしひとを思い寝にして
26
もっと見る
へし切
ひとり聞く時雨るる音は悲しかり人のこころを侘びしめて降り
22
もっと見る
コタロー
しとど降る雨に濡れつつ惠比壽樣御茶を半分殘してをりぬ
12
もっと見る
コタロー
雨降れば姿現す蝸牛壁を舐めつつゆつくり進む
13
もっと見る
コタロー
降る雨の隙間を縫つて鵯の聲喧しく屆きをるなり
9
もっと見る
[1]
<<
311
|
312
|
313
|
314
|
315
|
316
|
317
|
318
|
319
|
320
|
321
>>
[499]