横井 信のお気に入りの歌一覧
只野ハル
ネクタイが緩んでいるぞと注意して生徒会長がきつく締める
3
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舞
頬染めるピリカメノコか桜木のつぼみ染めつつ晴明の雨
11
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狂い咲き
愛しても 答えが聞けぬ もどかしさ知ってるくせに 君は知らんぷり
6
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のぶ
めぐりくる涙の川が流れつく深く広がる心の大河
5
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び わ
雨が降る桜はらはら花びらに涙を流し寒さをこらえ
6
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卓
うれしさに 落ちる涙と みだれ髪 情けのあとも 雨はふりつつ
2
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ひな ろくろう
七十五になつた 若者の「餘命10年」と云ふドラマを思ひ出す
5
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ひな ろくろう
免れぬ老病死とは思へども諾ひがたく山門のまへ
5
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茂作
古園の松のみどりに高々し 月向かへんと白砂の盛る
15
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千映2
褒められて伸びるタイプと言い切って呆れるほどの単純な吾
6
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かを3
傘寿前短歌に目覚め詠む夫(つま)の声高らかに頬輝きて
7
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鞘森天十里
わたくしの愛するものが愛されるそういう世界でわたしは生きたい
10
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のぶ
ほがらかな光を灯す蒲公英に戻らぬひとの面影を見る
7
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千葉 甫
意識するたびに雨音ひそやかにあるを聞きつつ花冷えの今日
7
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のぶ
あのひとが選んだ色を捨てられず十年のちも暮らしを染める
7
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波端
花びらに埋もれ消ぬるくさぐさの聲なき詩を聽く由もがな
12
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滝川昌之
行列は通学定期の窓口へ入学式後の若鮎たちの
22
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うすべに
佐保川の流れそびれたはないかだ 掻きわけ泳ぐ鴨のやさしさ
14
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ななかまど
昇る陽にいくど祈りしことならん土偶の眼は夢みるごとし
17
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のぶ
ここまでとあきらめ続け逃げ続けゆずれぬものの少なきを知る
6
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