水月のお気に入りの歌一覧
横井 信
温かく 星の見えない 夜だけど 雲に広がる 地上の光
14
もっと見る
横井 信
新しい 靴をおろして 踏み出そう 寒さの緩む 優しい陽射し
18
もっと見る
横井 信
乗り継ぎの ホームの移動 焦らずに 力の抜けた 踏み出した足
12
もっと見る
詠み人知らず
年ふりし漆の文箱そこ光り手を問ふごとく黒の厚みなす
15
もっと見る
詠み人知らず
血に熱き罪を得て畑を耕せば落つる音さへ咎と聞く椿
10
もっと見る
詠み人知らず
おとしもの拾うくらいの優しさの満ち欠けをする月とティーカップ
17
もっと見る
石川順一
どんどの火空を焦がして燃え上がる七草がゆや独楽回しなど
21
もっと見る
石川順一
金柑がハチミツ漬けの瓶倒れ浸透して行く薬用なのか
12
もっと見る
舞
会社ゆくビル街の朝野良猫のノソリと出でて嘲笑いて消え
7
もっと見る
灰色猫
野良として生きゆくことが出来ぬ世で絶たれる命の声も封され
23
もっと見る
へし切
冴ゆる日の炬燵に入れば温もりに巡る思い出まどろみの中
23
もっと見る
灰色猫
肌よりも言の葉よりも忘られぬ甘くただよう残り香を聞く
18
もっと見る
灰色猫
日々のなか小さな不幸を集めよう些細な幸せ感じるために
18
もっと見る
夢士
雪の原春待ちきれず顔を出す野の花の芽の姿愛おし
17
もっと見る
萱斎院
散りあへず氷にそいてのこりけり 枝にとりつく木の葉ひとひら
19
もっと見る
へし切
しらしらと明かり障子に人もなく老いさびし香の蝋梅の花
27
もっと見る
灰色猫
銀色のオペラグラスで見る星は語り継がれる母なる神話
18
もっと見る
灰色猫
流星のかけらをたくさん拾っては彩り香る宝石箱へ
17
もっと見る
夢士
五十年経ちて思ひ出語り合ふ鎌倉山の除夜の鐘の音
17
もっと見る
夢士
空青し蝋梅の香の漂ひて遠き昔の君の面影
15
もっと見る
[1]
<<
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
32
|
33
|
34
|
35
|
36
>>
[43]