片井俊二のお気に入りの歌一覧
風花
去る人へかける言葉の収まりしほどよき尺まで電車留まりき
17
もっと見る
まぽりん
甘葛をひと匙かけば削り氷のあはに溶けゆく長瀞の夏
27
もっと見る
矢車菊
流れ星がしづかに辿りつく場所へけふもひととき立ち寄りませう
22
もっと見る
矢車菊
てのひらに蛍が淡く光るやうな真夏の夜の青きカクテル
22
もっと見る
すばる
工作に牛乳パック五個いると言われ慌ててプリンを作る
22
もっと見る
矢車菊
向日葵は微笑みながら咲いている 或いは泣いているやもしれぬ
12
もっと見る
矢車菊
いつの日か挟んだ栞 あのころに好きだった言葉 好きだった人
19
もっと見る
矢車菊
空、そこが明日の在処であるやうに手を伸ばすのであらうか人は
8
もっと見る
矢車菊
はじまりは棚から本を拔くやうな出会ひでありき 六月の朝
23
もっと見る
和草
空を超え 君はどこに行くのだろう 雨音の中 ワルツのリズム
12
もっと見る
もなca
落ちた実を拾うふりしてうつむけば涙はらはら枇杷の木の下
15
もっと見る
聴雨
カーテンの間より覗く梅雨の月拙き歌のかけらを棄てむ
13
もっと見る
矢車菊
雨の音がかさなるやうに求めあふてのひらふたつ涙もふたつ
13
もっと見る
舞
明ける空木々のさ緑鳥の声風の清しくいざ今日を生く
22
もっと見る
Chihiro
触れるたび傷つくこともない今は愛しいような過去の手触り
3
もっと見る
風花
止まるがに見え不規則に舞う軌跡ひたすらに追うアオスジアゲハ
21
もっと見る
恵
貴方と言ふ優しいお薬塗りました も一度私飛べる気がする
24
もっと見る
矢車菊
七月に生まれし父の胸に咲く矜持一輪ひまわりの花
27
もっと見る
せん
別れとは思わぬうちに別れゆくガラスを伝う雨筋のごと
5
もっと見る
もなca
一日の仕事をすべてやり終えてほどいた髪のしずかな吐息
29
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[21]