大獏のお気に入りの歌一覧
舞
売り家の 庭の片隅 花は咲く 主はなくとも 命なりけり
10
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滝川昌之
褪せてない家具をずらした畳には当時の家族のかたちが残り
21
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舞
若草の群れてぞ満ちて華やかに制服の子ら戻る地下鉄
10
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滝川昌之
小さき花春につけても目立たぬと楓は秋の晩成を期す
19
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へし切
雲居路の はるけく空は泣きそうで 心もしのに ゆく春を思ふ
17
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こるちぞう
屋根の上猫と一緒に花見する庭の植木の先っちょが春
12
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falcon
風かよふ夜の静寂に散る花にこころづくしのあはき月かげ
18
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舞
雪残る 山より出でる 三日月の 浮かぶ湯船に 月と湯に入る
15
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茂作
野に滿つる菜花ひともと手折り來て 瓶にかざせば此處にも春が
22
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横井 信
早朝の涼しい風に高鳴いて花びら散らす鳥の羽ばたき
15
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灰色猫
夕凪の桜の国の片隅で傷んだ白いひとひら拾う
19
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灰色猫
ねむらないただ一本の樹となったあなたが落とす果実を愛す
16
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恣翁
東の空は仄かに白めるを 街は未だに昏く睡れり
20
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灰色猫
夏の日の焼けたレールを歩みゆく向かい風切る少年の旅
29
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へし切
この秋の野分に惑ひし桜木は紅葉をよそに枯れ葉となりぬ
28
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みなま
知らぬ家の換気扇からくる匂い愛しく思う秋の夕暮れ
8
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滝川昌之
一本の指でたたいた鍵盤の音間に聴くきみの溜め息
22
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みなま
買ってきた薔薇は香りがないからと手渡せなかった理由をつける
10
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滝川昌之
集団で踵を返す椋鳥の逸れたドジを入日が笑う
23
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舞
斎場のひとには広きエレベーターひとり吾れある虚ろなるまま
11
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