灰色猫のお気に入りの歌一覧
なかしぃ卿
夜もすがらテレビつければ砂嵐カラーバーのみ我を慰む
5
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只野ハル
食介をしつつウトウト気が付けば母が皿に指を入れていた
13
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只野ハル
生暖かい南風が日本海を行く台風に吹き込む夜
15
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りんす
線路越し「愛してほしい」は渡れないよれた時刻表に爪をたてる
4
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朔夜
ここからは入っちゃダメと鼻先で君はピシャンと扉を閉めた
3
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コーヤ
曼珠沙華名残る暑さをよそにして炎を上げて凛と咲きけり
15
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酒野実
彼の仕打ち思ひ出しては憎めども過去は變はらず彼も變はらず
7
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コーヤ
わびすけや日ごとに秋を感じてか香り含みて蕾ふくらむ
17
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リクシアナ
徒花を知るや知らずや十月の苺畑に白い花咲く
23
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絮谷新
虹の端は螺旋の夢に閉ざされき紙風船の行方を問へば
20
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工藤吉生
カーテンをあければ庭のつまらない草がことさら風に騒ぐよ
6
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ほ、ほ、ほのか
胸の奥 そのまた奥の 感情を 吐き出すように 言葉を紡ぐ
5
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ほ、ほ、ほのか
青竹の 伸びるを真似て 真っ直ぐに 生きようとして ポキンと折れる
4
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卯月
遠ざかる雲、追いかける僕たちはきっと絆で結ばれている
6
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石川順一
突然に電気を消されて驚きぬ風船葛の種の恨みか
6
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石川順一
後ろからどんどん車がやって来て有人路駐の怖さを知りぬ
5
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河のほとり
海風に背中を押され揺れながら送る夜発ちの船の灯火
17
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美津村
熔けし鉄は運ぶ杓より溢れたりこぼれしは必ず高く飛び散る
10
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松本直哉
髪くろく睫毛のくろき女童の墨にて書きし二文字「質実」
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黒
「だからなに」と言うほどのこともないけれど五十音さえ「あい」からはじまる
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