半格斎のお気に入りの歌一覧
光源氏
やすらかに眠る御靈に蝉時雨かづく袂を人は見るらむ
17
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沙羅
潮の香が微かにまじる丘に立ち空と海のはざまに溶ける
19
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光源氏
かなしみの涙を誘ふ語り部よしのびもあへぬ夏は來にれり
18
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螢子
東方より友来たりなば何せむと思い巡らす楽しからずや
18
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沙羅
生きている今に感謝を繰り返し蝉時雨のなか祈りを捧ぐ
33
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聴雨
哀しみの秋めく朝の雨のいろ記憶をたどるしづか語りべ
17
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聴雨
墨の香のただよふ如きこの夕べ細き弓月に立ち添ふる星
27
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庭鳥
枯れ果てていると擬態すシクラメン冬の来る日を待ち侘びている
8
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三沢左右
夏空に溶けにし魂を一声に送れよ高き葬送の蝉
24
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浅草大将
秋の野に色なき風を写さむと無限の画素を人の眼は持つ
25
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光源氏
音聞けばうらはかなげな杜の中時をもとむる空蝉の群れ
18
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浅草大将
いく野みち思ひて一人する墨のいかに香らむ水茎のあと
14
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粕春大君
空を掃き清むるがごとうちなびくこぬれの先に秋は来にけり
20
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山桃
朝刈りのエンジン聞けば畦道をゆるりの運歩あれ若女
9
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山桃
うゑざればままよ白雲深草の夏豊饒の耕作放棄地
16
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浅草大将
朝戸開け風涼しきにおどろけば昔の夏の終はりをぞ知る
16
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粕春大君
風速み雨を残してむらくもの晴れば涼しひぐらしの声
21
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聴雨
小夜ふけて虫の音ひとつまたひとつちさき庭にも秋は来にけり
14
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舞
人の世の愛のみ知るか幼子のまなこを閉じて乳房吸いおり
3
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浅草大将
長らへし命はなにをまつの身に琴ひく風と世を渡りぬる
16
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