半格斎のお気に入りの歌一覧
芳立
小夜ふけてやうやうすずし更級の蕎麦すすりつつ照る月を見て
12
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詠み人知らず
悲しみの付録みたいに流れだす名前をつけてやりたい涙
21
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庭鳥
花束のごときセロリを手に入れて一株全部煮込んでしまえ!
10
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うみ
街かどを流れる水に手をのばしはるか箕面の山山を想う
10
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恣翁
やはらかな 光に滿ちて 目に映る 全てのものぞ やさしく見ゆる
30
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芳立
逢ひもみぬ君を思ひてありく夜はさやけき月のしづかなるかな
17
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車男
背を丸めし媼の如き白鷺が向こう岸より我を見ている
21
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詠み人知らず
夢の中マリアさまがいでにけり信仰をもてという暗示かな
9
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はなはな
今日もまた街が眠りにつく頃に月は静かに笑っているね
9
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水島寒月
ようやくと秋めく宵の鰻丼に粉山椒をたっぷりとふる
4
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さる
わが身をば気遣うあまり禁足の老ひわれひとり処暑の日おくる
6
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ケンイチ
ぬばたまの夜に連なる赤追ひて詠わんとせばそこに満月
17
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彷徨子
日は果てぬ紅き炎の円なるを惑へる我の瞼に焼きて
9
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彷徨子
夏はなほ名残とあれどあさましく朝夕べに秋の訪ふ
6
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彷徨子
幾万の蝉のはかなくなりにけむ秋めく風に声つゆ聞かず
8
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ケンイチ
ひと夏の光たくわえ静かなるプラタナスから枯れ葉ひとひら
11
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若楓
あの人がもうやめなさいと言ったなら明日にでもなる専業の秘書
8
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紫苑
逝く夏を置き去りにして斜かひの月あかあかと臈たけてをり
19
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詠み人知らず
分きたりと心付きつも古の影こそ頼みの秋の月かな
13
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螢子
望を待つ月は朧にいでたれば星無き夜を優しく照らす
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