詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
うすべに
人知れず散り落ちた紅 木の蔭の蝉のむくろにそっと寄り添う
13
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横井 信
長月のアスファルトから香りたつ夏のおもかげ突然の雨
12
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KEN
長雨に ぬれて偲ばむ 秋の月 實を裂く眞弓 闇に黒翳
12
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まぽりん
さし出づる影ぞさやけき星逢ひの一夜をわたる月の船かな
31
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吉野 鮎
ややを早めて陽くれゆく球兒の影銀傘の影伸びて甲子園
17
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吉野 鮎
野分過ぎ十六夜の月蟲の聲逝きし人らに獨り送り火
14
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夢士
照り付ける夏日残りて蝉しぐれタオル片手に木洩れ日のなか
12
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夢士
うたのわを離れ早くも四ヶ月残暑となりて虫の声を聞く
15
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滝川昌之
パティシエがホールケーキを塗るように野分がつけた浜の風紋
16
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滝川昌之
コンビニのドアが開くたび垂れ流す冷気に掛けた地球(ほし)の資源よ
17
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恣翁
昼間より降り続きたる 初秋の雨に 息嚥む怪談噺
17
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恣翁
解れ毛を気にして 撫づる襟足の化粧の匂ひ 立ち迷ふかも
15
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コタロー
熱戰の續く猛暑の甲子園大樹を搖らし蝉も鳴くなり
6
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コタロー
盤上に黒白石を置きたれば宇宙の如き無限の膨脹
10
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へし切
僕たちは二度としませぬ戦争は散華にならふ哀しき平和
18
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へし切
手のひらに蝉の骸を見つめては命を思ふ残暑の日中
20
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横井 信
暑かった日差しも少し傾いて旅の終わりの雑踏の中
13
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横井 信
夕暮れに手持ち花火へ火をつけて風にとけてく真夏の香り
13
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横井 信
クマゼミの連休前の蝉しぐれ ひかりあふれる空への祈り
12
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KEN
しろたへの 雲うたふかな この夏も あの火の事は とわに思へと
12
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