紫水大夫のお気に入りの歌一覧
三沢左右
夕空に細くかたぶく茜雲 隠れ坐す日をゆび指すがごと
22
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三沢左右
うたかたの夢にも古き人の名を思ひおこせり眼裏の現
12
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詠み人知らず
いかずちを恐る娘のかしましさ親父のことは恐れぬくせに
9
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向日葵
尋ねたい言葉を先に告げられて祖父に答える「変わりはないよ」
5
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やねうらねこ
お見舞ひにいつた三月あのときのにぎやかなうそ空へと昇る
11
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ベイジー
古文具の魅せる時空の歪みかな ときめく想い静にかみしめ
5
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芳立
おのれには悪しきもありとひとたびもかへりみぬもの世にぞはばかる
19
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恣翁
雲居より 闇照らしたる 月影に 浮かび上がれる 繋がれし船
36
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平 美盛
しっとりと 雨に濡れたる 花菖蒲 白き花弁 美人の如し
12
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秋桜
夢ならばせめてあなたに会えるまで眠り続けて口づけを待つ
21
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茄子
数学の呪文を聞いて午睡するうつらうつらな君の横顔
5
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たんぽぽすずめ。
たらふくの鍋を食わせて言い残す事は無いぞの親父を寝かす
22
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卯月
十月の少年たちよ真夜中の回転木馬に近づくなかれ
7
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山桃
笹竹も身を起こすなり玉水の天に帰れる文月の朝
14
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詠み人知らず
妬けるほど長きにわたり会話する 鳥の囀り聞き入る夜明け
7
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千紘
梅雨空の雲切り裂くが如く飛ぶ燕のように私も飛びたい
17
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でくのぼう
雨音に曵かれし戀は螢火のきみの命の一夜の宿り
18
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澤木淳枝
吾子の手を 互ひにとりて 川に添ふ 桜並木を いく夢叶はず
30
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千紘
雷に追われて自転車飛ばしたる吾子に張り付く白きワイシャツ
27
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螢子
紅一点紅は柘榴の花の色古人の思い遙かに
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