狭霧のお気に入りの歌一覧
紫苑
春まだき陽に游びゐるうす紅のスヰトピーより蝶の孵らむ
14
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浅草大将
花美し桜にあらで梅の香を待つもよし野はあづま路の郷
16
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芳立
ながめやるこころのほどを知らませばわづかばかりは欠けよ望月
16
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浅草大将
山ふかみ未だ凍れる玉みづの滝に聞こえぬ春のおとづれ
14
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猿ノ丞狂介
枯れる田におふるひつちの穂に出でぬは何を今さらに嘆きけるとや
6
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猿ノ丞狂介
雨の漏る冬の借り家におく霜は貧乏神の涙なりけり
6
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芳立
「落とししは黄金の斧か銀か」問へば論なく返す「両方」
7
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紫苑
うつそみは仮の面をそのままにペイヴメントのただなかを行け
15
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芳立
更待の月さしそめてしきたへの衣手をぬぐ蝶のあやかげ
15
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詠み人知らず
忘れいしデンドロビュウムが花芽もつこのおどろきの午後のひだまり
22
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若楓
過去催眠猫にかけたら人間の記憶が出るか興味津々
6
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粕春大君
天の原山邊をさしている月の跡だに追はむ武士の道
8
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紫苑
行き倒れに似たるものかはかざす指取りもあへずに蝉あふのけり
21
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粕春大君
冬枯れの玉なす枝のむら雀このみならずと啼きさわぐなり
26
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ほたる
生活のない関係を思春期の詩集のように抱きしめている
16
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芳立
食つて寝て起きて遊んで暇もなく猫は片手も貸してくれない
12
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芳立
ゆくりなく出遇はせやがるちはやぶる神のたはむれハニーカフェオレ
7
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芳立
冬将軍其ノ職権ノ濫用ガ故ニ大佐ヘ降格ト決ス
12
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浅草大将
徒らに逸る心のあつさ弓はるは名のみといや引き締めむ
20
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山桃
山越えて眠りの上を風は過ぐ北の海より雪舞はせつつ
15
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