粕春大君のお気に入りの歌一覧
佐々一竹
広告の入っていない団扇持ち自らの手で掴む涼しさ
5
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水葉
十三夜今宵は灯りを持たずしてとろりと夜に抱かれるもよし
36
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四季野 遊
玉砕に遅れし運送兵の父は母を見つめて戦後を生きし
7
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渡邉はるき
蝉時雨草のにほひは変はらねど思へば遠き夏の故郷
6
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紫苑
自転車に羽を休めし蜻蛉あり飛び立てるまでたたずみて待つ
5
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紫苑
引き揚げの労苦を父は語らざりき 母は乳母日傘なりせば
8
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紫苑
八重むぐら茂れる闇につつましき熾火と燃ゆるさるびあの朱
6
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浅草大将
明日照るや星を標の天路をぞ今日は心の道と行くべし
10
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紫苑
馬車道の古き喫茶店で一杯の熱きコーヒーを自分に奢る
9
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虹雲
空の奥またその奥の蝉しぐれ青春の虚無呼びて止まずも
6
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浅草大将
血早振る宇治の逢瀬を先駆けて人を渡さぬ住吉の神
10
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浅草大将
露置けば今宵も楽し草枕月と共寝のたびを重ねつ
8
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浅草大将
足引の山のいもせをちぎりては身をすり寄せてのりも長々
5
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四季野 遊
梅雨の間に水面涼しい睡蓮の薄紅を青嵐ゆく
4
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虹雲
宙に満つ般若心経若蝉の薄き羽根より夏は生れ出ず
2
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浅草大将
いき絶えて何はの想ひ懸け橋か長らへてこそ恋ひ渡るべし
11
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浅草大将
こころざし高師の浜の朝ぼらけいよよ燃え立つ胸の血潮は
13
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四季野 遊
花果てて楝も姿晒しけりよられつる野に夕立の風
5
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falcon
夏が来て遠き戦を父語る 誰がためなりやいまだ知らずと
10
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浅草大将
抜け殻となるも心をうつ蝉の声なき声をいかで聞かばや
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