詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
千映
頬紅の容器に色は無くなってそれでも刷毛を動かす母いる
14
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灰色猫
白銀の朝に残った足跡がまるで別れの言葉のようで
18
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夢士
休み明け着膨れの朝待つ電車定刻遅れ乗らず次待つ
15
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あかつき
香辛料の過剰摂取で手帳染め空腹満たぬ味気無き部屋
5
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秋日好
十五目の最後の蕾が開いた日今年の抱負は解けて流れた
16
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コタロー
渡り鳥水鳥なれぬ鴉らは生ゴミ漁り賢くなれり
4
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コタロー
白鷺が汚れて鴉になりたれば生ゴミ漁る智慧も授かる
4
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灰色猫
をさまらぬ君への想い胸に秘め硝子細工の翼をたたむ
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詠み人知らず
産土の破魔矢あがなひ帰る鈴の音も珍し 今の正月
12
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石川順一
縄跳びの二重飛びかなブランコの二人が去りても飛び続けたり
12
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夢士
子ら去りて一人炬燵で年賀状うつらうつらと青春の時
14
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吉野 鮎
をさな子のやわき温みを胸に抱き鼓動合はせて夢の虹橋
14
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吉野 鮎
添ひてくるやわき温みの匂ひたつ眠れる幼の鼓動のたしかさ
16
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近江の人
皮膚科医の待合室にピアノありカルテ書く指見つめてしまう
12
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西村 由佳里
おはようと知らない子にも笑いかけ始まりました今年のいつも
10
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詠み人知らず
夢の卵いだき続けて雑踏に落としたのかな掏摸れたのかな
9
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詠み人知らず
声として歌をつくればひびくことひびはいること届きうること
14
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詠み人知らず
肉として文を書き付け血にかえてものを読み干す骨になるまで
16
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桜枝巧
五年ぶりに会う友人が踏みつけたいつも見ているシロツメクサは
7
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月虹
弾け飛ぶカシスソーダの向こうからにひひと笑う君に完敗
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