恣翁のお気に入りの歌一覧
螢子
裸木に一羽の鳥の忙しなき囀りを聞く雨後の夕焼け
15
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只野ハル
緩やかな流れを上る小鴨らの温む川面に立てるさざ波
7
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まるたまる
久里浜を出港した日は雨降りで演歌の似合う鉛色の海
7
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リンゴ
良い女ぶるのはよそう。なんとなく安い女に見えてくるから
1
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れん
午前5時ミルク飲み干し月仰ぐ愛しいひとよ健やかですか
13
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あひる
氣がつけば菜根譚に記される教へのありし祖母の食卓
5
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垂々
「愛人でいいの」とまでは思えない 饒舌すぎる背中が嫌い
10
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るち
好き同士なのに傷付け合うなんて美談だろうと思ってたのに
6
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だいだい
叢に背中預けて眺む空伸ばす指先ふれた詰草
1
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だいだい
明けぬ夜などないと語るその瞳時に優しく時に残酷
7
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小夜子
花火より照らされている横顔に目がはなせない十七の夏
8
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詠み人知らず
痛みなど無いその恋の虚しさよ! 炎に飛び込め! 二十歳の君よ!
4
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さる
われ孫と将棋を指せど年波の挙句に負ける春の縁側
4
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きりあ
ネクタイを緩めてお茶を飲みましょうセ・パフェという名の香草茶を
7
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紫苑
永遠にひとも列車も来ぬごとくただ日差しあり無人の駅舎
16
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小夜子
学び舎に別れを告げるその日には君への想いも置いてゆきたい
7
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紫苑
草蘇鉄生ふる郷に育ちしひとと離りそはほろ苦き味とはなりぬ
7
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杏子
食事中 孫に 併せて 箸置いて何回も言う 頂きます と
11
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只野ハル
軽すぎる言葉を空に投げ上げて漂い落ちる様を見ている
5
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螢子
三日月は漆黒の空に金色の光り放ちて高きにおはす
5
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