ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
茂作
遺傳子に繩文の記憶殘りてか 栗の柱の懷かしき吾
14
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舞
秋桜を揺らして風は 闌けてゆく夏を惜しむか 葉月朔日
7
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舞
まだ小さき背にランドセル 時折に幼な笑顔に おんなの香り
3
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舞
ヤーヤドーと声も勇まし ねぷた行く 送り絵美人の艶を残して
6
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ななかまど
天を仰ぎ脚をわずかに動かして命のともしび消してゆく蝉
13
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茂作
夏休み日燒けの黒を競ひけり 從兄弟と遊ぶ海の思ひ出
16
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舞
月光を受ける杯満たされた泪か毒か沁みよ炎に
3
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ななかまど
夕立ちが過ぎれば直ぐに呼び交うは蝉の命の血の記憶なり
11
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滝川昌之
日の出からやる気の真夏の太陽に通勤のシャツはすぐに萎えゆく
15
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舞
薄暗い酒場の隅に酒すする折れた翼の男らの背
5
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へし切
青信号 わずかな日陰を選りて待つ 温む風さへ 恋ひしき酷暑
15
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ななかまど
遠山に湧き上がる雲にぎやかでそうかそうかと聞いている夏
13
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滝川昌之
人生の答え合わせをするように子のアルバムを妻がめくれば
18
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ななかまど
日常と非日常に橋かけて尻屋の岬に追う寒立馬
12
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滝川昌之
虫かごの餌のスイカの腐敗臭 主は朝寝の夏真っ盛り
14
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茂作
雄叫びを殘して過ぎるリニアカー 携帶構へて待つ人笑ふ
10
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舞
夏休み部活帰りの子どもらの もて余す明日 笑顔日に焼け
5
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恣翁
古びたる ひがしの茶屋の代赭色 紅柄格子に秘めし火遊び
13
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へし切
つきなみに 年に一度のうな重を ひとり食らうか コンビニ弁当
11
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舞
酔い哭きて詠う幾くつか わが腹に まだ男の子なり 仕舞いてぞ寝る
6
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