名鈴のお気に入りの歌一覧
葛城
道脇に今を限りと燃えたちて楓の紅は零れるを待つ
18
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茂作
打ち靡くその黒髮をかきあげて 乙女の仕草君は氣附かず
12
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KEN
振り上げた 腕も高く 朔風に 荒ぶ雲の間 猛るオリオン
14
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横井 信
夕空に星を見つけたお社の風に吹かれて落ち葉は走る
10
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桃山
遅くなる夫待ちながら温かきポトフを煮込むスヌード編みつつ
13
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つばす
渋柿を天日にさらし三週間 今や食べ頃果汁がうまい
4
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うすべに
枯れ池のふちを彩るくさもみじ 時雨れる風が飛ばす蒲の穂
7
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滝川昌之
長男の誕生日だから俺たちも親に成れたの記念日祝う
13
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ななかまど
今年またおまえの翔ぶを羨望す湖と空とを繋ぐ白鳥
17
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朝比奈
日に添えて錦のころも脱ぎ散らし裸木は天に恭順を示せる
18
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トウジさん
橙に波穂染まりて漁船ゆたにゆたにと覚束なきや
5
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橘
主人なき眷属あわれ棄て去られ何処で滅びる身とも知られず
11
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KEN
豌豆の をさなき弦の 夢聞きぬ 三冬のさなか さみどり色の
9
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ひげじぃ
湯治場の老舗旅館の宿帳に汝の名連ねし神の居ぬ月
13
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舞
山の間の畑の黒土柔らかく命あるもの踏むがごとくに
9
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葛城
師走とは思えぬほどの快晴の過去の日和を懐かしみをり
12
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び わ
耐えていく様々な事受け入れて自然の中に自分をとかし
5
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茂作
落ちもせず殘る山茶花色枯れて 見るや我が身に年の瀬の風
15
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うすべに
ゆく秋の名残りをおしむ散りもみじ 愛宕の山の息に冷えゆく
8
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横井 信
まだ暗い朝の空にもひと筋のひかりはさして開く青空
15
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