恣翁のお気に入りの歌一覧
山本克夫
窓際にすわりたいよねほら海が見えるとこまで青い電車の
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聴雨
名も知らぬ花に命の脈絡を思ひてけさのまつすぐな道
18
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漫々
連休の谷間のオフィス人まばら仕事かたづく静けさの中
2
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ほたる
衣更えすれば去年のスカートの小さな染みよ ふと夏立ちぬ
10
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紫乃
幸せを掴んで離さないように皺のよってるワイシャツの裾
3
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狭霧
氷柱見し軒に今日挿す菖蒲草庵も夏のとば口にあり
12
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舞
酒だけが心を癒やす逃げ道と言い訳しつつ今日もまた酔う
14
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ふきのとう
五日ぶり顔合わせればわが膝にちょこんと座る孫の重さよ
10
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みみ松
間延びしたビオラの茎を切り戻し更に咲く夢見し立夏かな
11
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卯月
作るのはどうせ私だスーパーの母の日メニューの脇素通りす
7
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芳立
たんぽぽの綿毛に吹かぬ世の風にいまだ聞こえず夏立ちぬとは
15
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まるえふ
七人のひ孫の笑顔に送られて三十一文字を巡り逝く祖母
11
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ねずみ
泣きくれて 立つ瀬もなくす 荒波よなにぞかへたか責め吹く風は
5
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林ユキ
憎むにはまぶしすぎたよ菜の花の光りの底に沈むてふてふ
18
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みみ松
不忍池に蠢く鯉の様に口開け君の愛を求める
8
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詠み人知らず
紫の菖蒲の葉をとりあたたかい湯船につけて匂いをかぎぬ
8
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氷魚
長いのが勝手に好きだと思ってた髪を切るのに なにを躊躇う
19
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花鳥風月
温い風 うぐいすの声 舞う桜ひとの気持ちもしらないくせに
3
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半格斎
ゐたづらに花を散らして風吹けば疏水を下る花筏かな
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花信
まっしろな空目指す子が足かける萌え木のもとにひだまりみどり
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