恣翁のお気に入りの歌一覧
羽
シードルの泡さわさわとひからせて再生させるあなたの言葉
19
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舞
他愛なき言葉を交わす妻有りて何事もなく今日も更けゆく
7
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百花(ももか)
歩くように食べるように寝るように息するように歌を詠みたい
6
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聴雨
一夜あけ戻らぬ人と知る朝のまだ描きかけの絵葉書の青
13
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只野ハル
梅雨寒のバスで触れ合う夏服の肩の温もり振り向けなくて
6
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みみどり
毎日のきみの變化がまぶしくもも少し子鬼のままでと思ふ
6
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ふきのとう
水無月にあまがえるらはぴょんぴょんと飛んで遊べり紫陽花の葉に
11
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ライテウ
あれを見て あれが二人を分かつ虹 決別として口笛をふく
8
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falcon
白無垢におつる涙か卯の花の濡れるもゆかし村雨の庭
21
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山本克夫
六月は雨に隙間をみたされて泣いているのも気付かない午後
4
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半格斎
乙女子の髮の飾りや山藤の花はゆらぎぬ初夏の風
19
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みみ松
教室で蕗の苦さに母の顔思い浮くべし夏服の吾子
20
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芳立
あを梅雨にのこる躑躅のくれなゐをうつしとどむる潦かな
15
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藍鼠
まどろんでいるはずもない凍蝶のはばたきあえぬ夢をみるとき
5
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トノゴジラ
湯面に映れる雲をかき消して俄かにはねる雨つぶの群れ
9
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藍鼠
この春もうつろう時がやってきて急ぎ足なる五月雨の音
4
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笑能子
虫干しの想いは色も鮮やかにまだ冷め遣らず静かに熱く
5
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ぐるぐるフルール
荒れ果てた畑のような空き地には無数のポピーが咲き誇っている
8
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海月琉珠
息切れて歩みを止めた道端にぽつりぽつりと枇杷が色づく
8
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白亜
ここにいていいんだろうか。ビルとビルの間に迷子のような月のいる夜
6
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