恣翁のお気に入りの歌一覧
蕗子
枕辺の芍薬のまるき蕾には孤独とは逆の言葉包まれ
11
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楓
青々と緑の紅葉雨に濡れ水滴光る仁和寺の庭
7
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薫智
パパは後何日寝れば会えるかな?いじらしくって頭を撫でる
6
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詠み人知らず
石昌のあを澄み渡る庭影にしばし雀の夕涼みかな
6
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詠み人知らず
乗り越える今が過去になるようにこの愛おしき子らの為にも
9
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たつかわ梨凰
荒れ果てた地にながながと横たわる明日の上過ぐ風を捕らえよ
7
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千葉撫子
横顏の凛々しさ今も燒き附ゐて 輝き續ける 永遠の夏
3
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環
山の端も田の面も紅き夕影を見せてひとすぢ白きセスナ機
6
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環
乾杯の声テーブルにゆきかひて淡きビールのにがさ噛み締む
5
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只野ハル
母を湯に入れ寝かしつけビール飲む雨音だけを聞く誕生日
8
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只野ハル
コンビニでお昼に買ったおにぎりのレシートで知る誕生日だと
7
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舞
さみだれに打たれて揺れる一輪の花寂しげに雨と語りて
7
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たつかわ梨凰
暗き部屋去りゆく背だけが陽を負いてその鮮明に彫れるトルソー
7
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水上基
沼底のあるじとなれり いっしんに 澱む恋慕の青を喰らいて
3
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きりあ
兄さんが飲んだ薬の薬包紙縁側でそっと折り鶴にする
8
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詠み人知らず
ゴミとしてビニール袋に入れられた人形の瞳に映る青空
8
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こはぎ
繋ぐ手の震え隠すよに謡う君 怖いくらいの夕焼けは赤
3
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たつかわ梨凰
聞くことがある羊水のより深く太古の海から響く楽の音
10
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おおみはじめ
すでに灯も消えた図書館入口に赤い首輪の猫はたたずみ
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ほたる
ひもすがら誰にも会わず過ごす部屋ノートパソコンかすかに唸る
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